ピクシーの舞い降りた昼のひと時

「天使」だ「妖精」だと品物を陳列し、ブログにも書いたところ、本当に妖精が舞い降りて来ました。
ピクシーです。

かれこれ25年近く前に初めて出会い、その後もずっと何かにつけ現れます。
そして、何かの折に言われた「森さんは、逆境に強いから。」という一言が、わたくしの人生を何時でも支えてくれています。

ここで「ピクシー」という言葉を使う前に、念の為、辞書で調べました。
ピクシーは、わたしくしの中学校の国語教師だったからです。
・・・やはり、ピクシーで適切だ、と確信致しました。


国語はわたくしの得意科目ですが、それはやはり、惹き込まれるような授業があってこそ。
当時は、粋な飴と鞭もOkayでしたので、先生の愛情溢れるお仕置き:分厚い辞書でドカリとやられる男子学生が多数おりました。
先生の「男には厳しく、女には優しく」というモットーのおかげで、わたくしは被害を免れたものの、(さすが先生、女の扱いを心得ているな。)と密かに思っておりました。
先生を嫌う生徒は皆無。大の人気者でした。
当時から、穢がないというか、無垢な、愛に溢れた、可愛らしい人だと思い、(ああ、この人は、妖精だ!)と感じておりました。

高校生になると、先生のお子さんのベビーシッターもさせて戴き、あかちゃんのお嬢さんを、ブルンブルン180度高速回転してあやしているのを見た時には、(ああ、先生らしいや!あの子はさぞ強い子になるだろう!)と思いましたが、案の定、大変に気丈なお嬢さんに成られたそうです(^p^)

段々と先生の年齢に近づき、気が付いたら、当時の先生の年を越した今、同じ「大人の女」としての会話が出来るようになり、本当に楽しいです!
でも先生は、ピクシーの様で、ある種の可愛らしさを残したまま、全く歳も取らずに、相変わらず、無垢な人です。

「実は教員試験に受かるのに相当苦労された」とか、「実は昨日一緒に飲みすぎて電車の中で吐きそうだった」とか、「タバコを隠れてベランダで吸っているのを息子が旦那に密告した(その後、きっぱり禁煙されたのは、先生のご主人への愛情ですね♪立派です!)」とか、しょんぼりと「うちの娘も、あなたの様に結婚したら、親に感謝する様にるのかなぁ・・・」等という事は、大人になって知った先生の人間味溢れる一面です。
退職されても、道を外れそうな元生徒の面倒を見たり、やはり、とてつもなく大きな愛情を放っている方なのです。

顔立ちも、ピクシーの様な、いたずらっ子っぽい、チャーミングな感じだったのですが、ご主人が「○○ちゃんも、僕と結婚したら、目が30度位下がったね♪」等と仰っていただけあり、本当に、写真では、タレ目になっていることにびっくり!
わたしくしはチャーミングだと思っていても、先生が、ご自分の顔がキツイと気にされていたことも、大人になって初めて知りました。
しかし、あの先生が、ご家族には散々な言われ様で、あまりに授業と違い、毎度大爆笑してしまいます。


ピクシーの如く、身軽に独りでスペインへ出掛け(ツアーではなく)、ロクにスペイン語も勉強しないのに、バスを多用し、隣の人と社会情勢の話までしていたと言うからびっくりです。
さすが、国語の先生。
外国語は、国語力が物を言いますから。

帰りがけには、家族というのは、お互いの個性を受け容れなくてはいけない、という話になりましたが、受け容れたり、受け容れて貰ったり、それで上手く循環していくのが、いい家族なんだなぁ~と思っている矢先に、ピクシーは、次の独り旅のチケットを取りに、旅行社へ向かいました。
ビールで足取りも軽く♪

やはり、軽やかで、愛らしいピクシーです。

こんなブログを書くと、辞書が降ってきそうですが(^へ^;