東洋陶磁器の魅力

忙しいときに限って、勉強に行かなくてはならない展覧会が有り、行って参りました。
そして、行った先で、同時に見ておいた方が理解が深まるであろう関連の展覧会を知るに至り、とても身一つでは足りません(ノ∀`)

【古伊万里唐草 暮らしのうつわ展@戸栗美術館 http://www.toguri-museum.or.jp/

過日お世話になりましたBunkamuraを通り過ぎ、松濤入って直ぐの、東洋陶磁器専門の美術館です。

集中力に余裕を保ちながら鑑賞出来る、丁度良い規模です。

また、展示の前に、絶妙な高さと幅の木製手摺が有り、展示品を覗き込む時、普通に眺める時、支えになってくれますので、楽に鑑賞出来ました♪・・・ギックリ腰でしたので、有難味を実感(;´∀`)
陶磁器専門だけに、鑑賞する際、人がどういう動きをするかを想定のうえ、設計しているという心遣いを感じます。
つきましては、器の裏側の絵や文字、脚等も見られる様、鏡を多用しています。


写真右下の「染付 花唐草文 藤花形皿」は、意外性の有る意匠と、純白の生地への美的な陽刻と染付で、研ぎ澄まされた美しさでしたが、説明文中に、『小鳥が6羽、唐草の中に隠れている』と有り、小鳥を探す事ばかりに神経が行ってしまいました(;¬¬)
唐草に騙されまいと頭を使い、様々な見方をしても探し当てられず、一回頭を冷しに他の展示物を鑑賞し、最後にまた戻り、やっとこさ5羽見付けました:*・゜(゚∀゚)゚・*
6羽目は、小鳥かどうか怪しいものでしたので、少し、心残りです#・ж・)



この間、またも録画しておいた「ぶらぶら美術・博物館」を見たところ、出光美術館が開館50周年記念の張り切った企画を1年掛かりでやっている事を知り、慌てて行って参りました=3=3

【東洋・日本 陶磁の至宝@出光美術館 http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/


副題に『豊麗なる美の競演』と有るのですが、これが“The Pageant of Splendid and Elegant Beauties”と英訳されています。
なるほど・・・どちらも優るとも劣らないのですが、こうも異なる雰囲気の表現になるものか、と感心致しました。

こちらは、上記のとおり、1年掛かりの開館50周年記念企画なので、1000円で今回の入場券を購入し、その場で、次回以降の展覧会に使える優待券を戴きました!


しかも、1000円が半額の500円になるという、大盤振舞です(´・∀・`)

出光美術館は、仕舞いにはうんざりする位(失礼!)展示数が多いので、この系統の焼き物はこういう特徴を持つ、という法則が見えて参ります。
ギョッとするほど古い唐物(しかも)大物が沢山有り、それがペルシャ風だったりするにつけ、シルクロードの風を感じ、中国→朝鮮→日本と、微妙に変換されながら伝来する文化を、各国で更に発展する伝統を、眩しく感じます((´I `*))♪

出光美術館の良いところは、へとへとになって鑑賞し終わると、そこには茶室(見学のみ)と、“足立美術館の様な移ろう景色を絵として愛でる為の大窓”があり、ここでは、皇居やその周辺を一望出来、はたまたお茶を戴く事が出来ますv(゚∀゚v)三リフレッシュ
精神集中が解けたのか、一気飲み致しました!

東京国立博物館では【東博(同博物館)×上博(上海博物館)夢のコラボ!博物館でアジアの旅】、根津美術館では【中国陶磁勉強会 「唐物」の魅力とは】が開催中ですので、よく見て、学びたいところでございます(pq´ゝ∀・)