事の発端

そもそも、九州旅行の発端は、“足幅Bの甲低幅狭&極小踵の裸足で履けるサンダルがない”という切実な問題を慢性的に抱えていたからです。

フィッシュネットやストッキングを履き、格の高いファッションに合わせるサンダルならまだしも、裸足で履けるものは、なかなかございません。

以前、素足で履けていたスペインかイタリア製のトングサンダルも、いくらなんでも消耗し、廃棄してしまいました。


そんなある日、BSの旅番組 http://www.ytv.co.jp/tabipura/backnumber/20150830.html で、高橋ひとみさんと山下容莉枝さんが、大分の日田や湯布院を紹介するものがございました。

地元の下駄屋さんで、お二人が、素敵な日田杉の下駄を購入するシーンが映し出され、「あっ!!∑(゚ロ゚〃)」と叫んで、“本野はきもの工業 日田”とメモし、ネットで検索しました。


本野はきもの工業 http://www.hita-geta.com/
なるほど、お二人の選ばれた下駄はこれかぁ・・・と確認し、但書『※みゅーる下駄は、鼻緒がバンドタイプになっており、お客様の足の形(甲の高さ等)に合わせてからの商品お渡しになります。ですので、一度弊社工場まで来て頂くか、催事等の場で確認させて頂くことが条件となります。』を確認しました。

ラッキーにも、近日中に東京インターナショナルギフトショーに、自称“下駄王子”という若旦那さんがいらっしゃる様でしたので、テーブルウェアフェスティバルそっちのけ~(=^‥^Aで訪問致しました。


そこで簡単に採寸して戴き、足の特徴を伝え、兎に角、甲低幅狭の足に困っているのだと強調しておきました!

注文したミュール下駄は、九重町の木工職人grow https://www.grow-b.jp/ とのコラボで、大好きなリック・オウエンスや、マルタン・マルジェラの服と合う研ぎ澄まされた造形美と、日本の伝統工芸美を感じさせる、素晴らしいものです。


鼻緒は、面で支えるバンドタイプですので、肉の少ない薄っぺらな足にも、安心♪

さらに、鼻緒の布は、自分の好きなものを送り、作って下さるので、自分の想い出も、付け加える事が出来るのです☆
わたくしは、祖父宅で使われていた“飛鳥つむぎ”と書かれた、敷布団の布を使用しました。
モーブ色が、裸足との境目を作らず、脚が綺麗に見えます。

写真では、朱赤に写ってしまっている裏面の布は、実際は素敵な深紅で、本野はきもの工業で、ご用意下さり、黒か赤か、選びました。


実際にお店にお邪魔した際、鼻緒を取り付けて下さったのは、下駄王子のお母さんです。
仮留の状態では、案の定、ゆるゆるでしたので、足を入れた状態で、「お母さん、これでもかと言うくらい、キッツキツにして下さい。」とお願いし、ムギューっとギュウギュウに締めて留め直し、ピストルの様な器具で、本留して下さいました。

「はらひれほぉ~~(*"ー"*)♪」の第一声のとおり、気持ちの良い事この上ない!!
足に合っていて、体の無駄な力が抜けるような、土台力!

ワンピースにも、よく合います♪