続 涼を取る

台風が近づいた頃、低気圧から来る気象病か、はたまた湿邪にやられたのか、汗疹か湿疹で、酷い痒みに悩まされました。
元々アトピーや酒さで治療中のため、絶対に掻き毟ってはいけないと理解しつつも、無意識の内に手が伸びてしまい、困り果てておりました。

と、その時、過日さいたまスーパーアリーナでお会いした“到底78歳に見えないピチピチの女性”に若さと美しさの秘訣を伺った際、「顔にはBBクリームを塗って、“シッカロール”を叩くの。孫が使わなくなったベビーパウダーを叩くの。」と仰ったことを思い出しました。
“シッカロール”を顔に叩くというのには仰天したのですが、その後、化粧崩れを防ぐためにそういう手段が推奨されていることを知りました。

そこで、顔はともかくとして、にわかに体に叩きたくなって参りましたので、皮膚疾患のあるわたくしでも使えるシッカロールを探してみました。

敏感肌用を謳っていても、進化している製品程、有効成分にアルミニウムを使っているものが多く、局所的なデオドラントを意図しているならまだしも、広範囲につけてわたくしの肌が耐えられるとも思えず、途方に暮れておりました。

それならば、昔ながらのものなら大丈夫かも知れない、と思い、朝丘雪路さんが、幼い頃“天花粉”を叩いてもらって、夕涼みに出掛けた話をされていたのを思い出し、“天花粉”というものを求めました。


レトロなパッケージに、思わず目を細めてしまいました。
それにしても、“天花粉”とは、何と美しい響きでしょう*.。゚+(o‘∀‘o)+..。*

シンプル処方、これに限る!!


えええっ?!こういうことですか?!
この粉に入った袋を持ち上げて叩く間に、辺り一面雪化粧させてしまうのでは?( ̄▽ ̄ノ)ノ


心配無用でした・・・初回こそおっかなびっくりでしたが、パフに毎回粉を付けて叩くよりも、手軽な上に、粉飛びが全く致しません♪

これでパタパタ(というよりも、トントンの方が近い表現です。)していると、何とも言えない、しっとりとした優美な気分が致します(*μ_μ)

首を傾げ、科のある動きを鏡の中に認め、ふと我に帰ると全身真っ白?!?!(*ノェノ)

平均体温37.1℃で、全身汗かきのわたくしは、当然の結果としてそうなる訳でございます(v^皿^v;

燃える様な皮膚が、沈静化し、肌理細やかに見えるのですから、不思議です。

また香りも、いつもの香水としっくり合い、うれしい限りです。


香りと言えば、またも過日のさいたまスーパーアリーナの話ですが、会場を見学していたところ、わたくしより年上の男女3名の出展者が話をしているところへ通り掛かりました。
そのうちの女性が雷に打たれた様に「せっ、線香の匂い(ウッディームスキーなわたくしの馨しい香水の彼女流表現)がしたっ!!」と声を上げ、男性が「嫌だね~」と言っているのを耳にしました。
わたくしは、何食わぬ顔で、隣のブースの商品を見るフリをして、様子を伺っていたのですが、悪霊か何かを想定し、不吉な空気に勝手に巻き込まれているこの3人のガクブルぶりは非道いもので、思わず噴出しそうになりました|*▼皿▼)
親切心から、スッと背後に立ち、「大丈夫ですよ・・・い、き、て、ます、から・・・」とか言ってみようかと思ったのですが、面白いので放っておきました( *´ノェ`)