芸術の秋

暫く曇りか雨が続き、しかも、ショールームでオープンハウスが始まるので、写真撮影が出来ないのを、此れ幸いと言わんばかりに、過日国立西洋美術館 http://www.nmwa.go.jp/jp/index.html に行って参りました!

『ミケランジェロと理想の身体』展です。


西洋美術館でミケランジェロということは、いつものアレは、今日こそは出て来ないのでは・・・と思いきや、
ございます(控えめなサイズに変更致しました^^;)!!


寛永寺の清水観音堂、パゴダ薬師堂、


同上野大仏殿



五條天神社、花園稲荷神社、上野公園内で先に戴き、西洋美術館に向かいました。


ナイトミュージアムの有る日は、ゆったり訪問・鑑賞出来、ありがたいです。


外にあるロダンの地獄の門 inspired by ダンテの神曲 地獄篇、拡大してみると、さすが地獄だけあって、皆さん大変なご様子!




当の『ミケランジェロと理想の身体』展は、紀元前や1世紀頃の作品が目に付きましたが、そんなに大昔から、こんなに高度な表現をしていたのかと驚かされました。
よくよく解説を見ていないと、1500年頃の作品と並んでいても遜色がないのです。



≪ダヴィデ=アポロ≫


大理石と言うとツルすべなイメージですが、50代後半のミケランジェロの作りかけのこの像は、ノミの跡が生々しく、正にミケランジェロの体温が伝わって参ります。
ミケランジェロは、大理石の中に埋もれている像を掘り出すという感覚で、他の彫刻家と違い、一方方向から掘り進んだそうです。

≪若き洗礼者ヨハネ≫


かわいそうにスペイン内戦で60%も失ってしまったのに、復元してもらって微笑みを取り戻したヨハネさんは、20歳のミケランジェロ作です。

片足に体重を掛け、それに応じて体全体が湾曲しているコントラポスト立ちをしている像が多かったのですが、頚椎の曲がっているわたくしは、見ているだけで、半身不随になりそうで、しかも、(あ~あ~、あんなに姿勢が悪いから下っ腹が出てみっともないな~。なんだかぐんにゃりしてオネエっぽいなぁ。)等と思っておりました。
でも、これって、表題どおり、理想を追求した身体なのですよね?!
 
ラオコーン像は、写真撮影可で、この大切迫感の押し寄せる作品の、感情豊かさには脱帽です。










ナイトミュージアムだけあって、いつもは途中から走って鑑賞する常設展も、今回ばかりはゆっくり堪能出来ました。
新着品もあり、大いに楽しめました♪