藤田嗣治展

一昨日より、京都国立近代美術館で始まりました藤田嗣治展 http://foujita2018.jp/ 、お近くの方は、ぜひご覧になられます様お薦め致します。


東京で、最終のナイトミュージアムで拝見しましたが、大賑わいでした!

結論から申し上げますと、実物を目の前にすると、圧倒的に素晴らしく、予想以上の点数が展示されているため、のんびりしていると、肝心要な、レオナール・フジタの終点と申しましょうか、最高到達点と申しましょうか、晩年の円熟期の絵画に限って猛スピードで見る羽目になります(^~^;


展示順が、京都と東京で同じ様でしたら、最初の、あまり見慣れない画風の絵を理解しようとじっくり鑑賞しすぎると、後で、堪能したいものを一瞬見てパッと次に進まなくてはならなくなってしまい、どうも、周りの方もその様なご様子でした。


レオナール・フジタ=「乳白色の下地」という印象でしたが、その開発後にも、そればかりではなく、僭越ながら(こんなに人間が見えていたんだ!?)と驚くような、人間臭い画風のものが数多く、ものすごく魅力的でした。


「乳白色の下地」は、主役を発光する聖なる存在の様に演出なさりたかったのか、かえって、環境の方が、色彩豊かに描き込まれているため、ぐっと見入ってしまうのは、脇にいる猫などでした。


「乳白色の下地」に至るまでの、必要な表現方法を身に付けていかれる過程も垣間見える訳ですが、えらく目の下のクマが目立つ不健康そうな表現をされているものがあり、後ろから「顔色悪いよ・・」と聞こえてきたりしましたが、このクマが、乳白色の下地に凹凸を付ける手法に生きているのだな、と感心致しました。

その他、「デッサン上手い!」という誰かさんの声に笑ってしまいましたが、当たり前ですが、レオナール・フジタは本当に画が上手いんだ、と実感しました。


図録には、レオナール・フジタに成って行く過程が全収録されているため、限定版の表紙の方を購入致しました。


1時間、レジに辿り着くまで、長蛇の列に並びました!!

余談ですが、京都は、東京より入場券が100円安い様です^^