美を結ぶ。ひらく。 びいどろ ぎやまん 薩摩切子

江戸時代後期まで、ヨーロッパでは既に一般的になっていたガラス製作道具が無かったため、型の中でガラスに息を吹き込んで膨らませる「型吹き技法」を採用し、不可能を可能に、意匠の幅を飛躍的に広げたそうです。


ゆらめく型肌は、型吹き技法の特徴。水面の様です。


ツイストステム グラス https://www.antiques-everland.jp/product/65https://www.antiques-everland.jp/product/66 を見本に、日本人が試行錯誤した結果・・・一目瞭然、努力の結晶!


このミントグリーンは爽やかです♪ 


わたくしは、クリスタルガラスの商品説明に、鉛云々記載致しますが、江戸時代のガラスは、正に、少なくとも30%、多いもので60%もの鉛を含有していたそうです。


また、クリスタルガラスは光の屈折率が高く素晴らしい輝きとも商品説明に記載致しますが、鉛のおかげで“柔らかく”なるので、カット自体し易くなるのだそうです!!



そして、エングレービングは、ダイヤモンドの様に煌き、輝くのですね☆


ぎやまん(Diamante=ダイヤモンドを意味するポルトガル語)は、無色透明のガラスや、切子を施したガラス。


鼈甲の中に硝子を嵌め込むという、異素材を合わせるという高度な技術です。


ああ、こんなに繊細な絵が刻まれていますよ!!儚げな様が表現されていますね^^


薩摩切子は、僅か30年間しか製造されていなかったとのことですが、


特に、緑は2個しか現存していないそうです!!えぇーっ?こちら貴重な1つでございます。


また、驚いたのは、薩摩切子は、てっきり薩摩っ子が作っているのかと思っていたところ、江戸から優れた職人を連れて来たとのことでした^^;


ヨーロッパのカットガラスを見本にしたものの、鉛を多く含む硝子に、“手彫り”で切子を施す点、色ガラスを厚く外被せする点など、異なる特徴を持つそうです。


藩のバックアップで採算を度外視して作られたため、完成度が高く、高級な贈答品として珍重されたそうです。
次回は、画です。