潮風の運ぶ海の恵みを享受する。

搬入後は、22時にゲートが閉じてしまう駐車場を3分前に滑り出し、窓を開けば、途端に南国の甘い風に包まれる。
霧のような粒の小さい雨がフロントガラスを覆い、右の窓には、暗い海が留まっている。

肌をなでる潮風の心地好さに抗うことなく、気が付いたら葉山マリーナ。


江の島を望み、海から離れるのが惜しくなる。


以前ヨットクルーだった頃、クルーの中で一番軽量なうえ、バイク整備の経験から、マスト先端に付いている風見のメンテナンス任務を与えられたことがあった。


ブランコで吊し上げられた風見の高さは、ビル5階相当。
下を向くと、ヨットがおもちゃの様に小さく、圧倒的に面積の広い海の紺碧が視野を占めたことが、鮮明に脳裏に蘇った。
無我夢中のヨットレースよりも、昼間の爽快な航海のうえ沖合で海に飛び込んだり、夜沿岸の花火を海の上で見る方が、格段に感動的だった。

この後、馬堀海岸IC迄、三浦半島の港々を巡っては、眠る船をそっと眺めた。


海抜の高い所では、美味しい三浦野菜が作られている畑の合間を走っては、眼下の海から吹き上がる甘い風に目を細めた。 


身一つ、自然の中に浮かぶこの旅に、感謝。

さいか屋藤沢店にて、当店の品々をお喜び戴き、お迎え下っているお客様、このお土地柄でしょうか、楽しく可愛がって下さる感じが伝わって参ります。 
誠に、ありがとう存じます。 
また、前回の船橋東武でも、大きな海の恵みを享受致しました。
海の様に深く感謝申し上げております。