品 番 | SC2-150 |
年 代 | c.1880年 ナポレオンIII |
製作国 | フランス |
素 材 | 純銀、ヴェルメイユ |
寸 法 | 一番上の写真 左から、全長:(1)16.2cm、(2)16.4cm、(3)16.8cm、(4)19cm |
ひと言 | 取り分け用サーバー各種です。 サーバーと言うよりは、あまりに美しく、額装して飾っておきたいくらいです。 いやいや、360度美しいので、手に取って、あらゆる角度から、溜息を吐きながら鑑賞出来る方が望ましいでしょう。 見る度に、「ああ、こんな所も、こんな気の利いた工夫がされていて、この全体の美しい雰囲気を作り出しているんだなぁ。」と、ただただ感心させられます。 各々、ハンドル部分は、可憐なバラと蕾、パレット部分は、アイリス、接合部分は、アーカンサスが、彫り込まれております。 他の部分のやわらかな凹凸に比べ、パレット部分のアイリスの彫りは、エッジを効かせた鋭さが有り、アイリスの高貴で、格調高い雰囲気を再現しております。 また、何よりも素晴らしいと感じるのは、目立った細工のパーツとパーツの橋渡し的な、中間に位置する箇所も、計算尽くで、こういう所こそ、さすがと思う美意識の高さを感じさせます。 例えば、パレットからハンドルに至るまでの、ヴェルメイユされている部分ですが、先ずは角を生かした繊細な細身から、だんだんに円みを帯びた膨らみに至り、そこへ、生き物のエナジーを感じさせるアーカンサス、そして、剣の鍔様の装飾で締る・・・というこの部分にこそ、卓越したセンスを感じます。 ヴェルメイユの黄金色も、とても落ち着いた華やかさを放ち、品格の高さを感じさせます。 ハンドル部分は、甘く、やさしい雰囲気を放っており、円みを帯びた形状に、すっきりと直線を生かした曲線的な模様、そして先端は、ちゅくんと尖り、何やら可愛らしさを感じさせられます。 この雰囲気に合わせるからこそ、バラも可愛らしい描写なのでしょう。 アイリスは、高貴な花として王侯貴族に例えられ、ゆりに準ずる聖母の花です。 「天の元后」「無原罪の御宿り」のアトリビュートとされました。 色々な要素・個性が上手く混ざり合い、お互いを高め合い、素晴らしいハーモニーを奏でる、心の中に「美」という感覚を強く残す品です。 |
ナポレオンIII 純銀 シルバー サービング セット ローズ アイリス [SC2-150]
ナポレオンIII 純銀 シルバー サービング セット ローズ アイリス
[SC2-150]
販売価格: 80,000円(税別)
(税込: 88,000円)