リモージュ パテ シュール パテ ポーセリン額 [52-8-1]

リモージュ パテ シュール パテ ポーセリン額 [52-8-1]

販売価格: 220,000(税別)

(税込: 242,000)

商品詳細

品 番
52-8-1
年 代
19世紀末
製作国
フランス  リモージュ
製作者
ルルー  LEROUX(表面にサインあり。)
素 材
磁器、木材
寸 法
ポーセリン  短径:13.2cm、長径:19.3cm、高さ:2.5cm
額       縦:29cm、横:35.3cm、高さ:5cm
ひと言
ふんわりと夢見心地のやさしい世界を、オーバル型の窓から覗いている様な気分です。

滑らかな曲線の裸体は、リラックスして雲状のふわふわした物に横たわっております。
このうら若き美女は、女神なのでしょうか。あるいは、プシュケーなのでしょうか。
クピドかチェラブが寄り添い、蝶が舞っております。
甘い香りが漂って来そうです。

裸体の美少女を見ますと、頭を乗せた右腕が手前にあるので、一番隆起し、白さが際立っております。
そして、優美な指1本1本、折り曲げ具合に至るまで、立体感がございます。
鼻筋、胸、お腹、腿は、盛り上がっており、その部分部分の一番魅力的なふんわり感が出ております。
逆に、クピドかチェラブを捕まえている手は、奥へと伸ばしているので、ブルーが透けそうな具合ですが、手首だけは手前に来るので白くなっております。
すらりと伸びた腕に指先、エレガントな動きまで表現されております。
髪の生え際、目の窪み、鎖骨、括れたウエスト、合わさった内腿は、ブルーが透け、立体感を感じさせます。

クピドかチェラブは、カーリーへアや目鼻立ち、ぷくぷくした幼児体型で、表情豊かに話し掛けて参ります。
何と申しましても、チェラブ達が端と端を握っている、天女の羽衣の様な布は、透明感があり、空気に溶け入りそうです。
筋まで描かれているので、より、現実味を帯びた雰囲気が出ております。

空中を舞う蝶は、透ける羽で優雅です。

“夢か、幻か、”この幻想的な世界を作り上げたのは、パテ シュール パテです。
パテ シュール パテ(Pate-sur-pate)は、“paste on paste(練土の上に練土)”のフランス語で、磁器装飾方法のひとつです。
文字通り、窯入れ前の生地に、ブラシで、白いスリップ(液体の粘土)を幾重にも重ね塗るもので、大変な技術力と手間暇を要するものです。
この技法は、そもそも、18世紀、中国人によって編み出されたもので、1850年頃、ヨーロッパに伝えられ、セーブル王立製陶所のMark Louis Solonによって、極められました。