品 番 | SC2-290 |
年 代 | c.1920年 |
生産国 | イギリス |
素 材 | マルカジット(直径:2mm)40石、シルバー |
寸 法 | リングサイズ :12.5号(サイズ調整可能なデザインです。) 装飾部分 縦:19mm、横:12mm、高さ:5.5mm |
ひと言 | 「マルカジット(マーカサイト、marcasite:白鉄鉱)」と呼ばれるこの石は、実は誤称で、鉱物学上のそれではなく、実際は金属性の光沢を持つ「アイアン パイライト(iron pyrites:黄鉄鉱)」です。 以下の経緯により、当初は大変稀少とされていたダイヤモンドの代用品として登場した様ですが、シャープな光輝きは、ダイヤとは全く異なる魅力がございます。 ダイヤが、バレエ「白鳥の湖」の白鳥なら、マルカジットは黒鳥を彷彿とさせる、ミステリアスな色気を感じさせます。 鏡の様にメタリックな輝きは、特に、動きの多い指に着けると、その特性を存分に活かせるように存じます。 正に「電光石火」の如く光が走ります。 立体的で、内側に行く程ボリュームが増す段々マウントは、思いの外、指を細く、長く、魅せてくれます。 マウント上、石の外側は、カットに沿った円いカーブの連続から成り、内側は細やかにミル打ちされておりますので、一見カッコイイのに、よくよく見ると、可愛らしい要素も含み、デザインに深みを与えております。 さて、マルカジットの歴史ですが、最初の流行は、18世紀中期、バリー(Barry)伯爵夫人によって齎されたと言われております。 1770〜80年にかけて、スイスで「ダイヤモンド着用の節倹令」が発布され、ダイヤと極めて似ていたマルカジットジュエリーの人気が高まったそうです。 同じ頃、イギリスでは、旅行中の盗賊対策に、ダイヤの代用品として着用されました。 ヨーロッパの貴族や、上流社会では、ダイヤより気軽に着けられるマルカジットを好む傾向が見られ、パリの高級装身具店では、ダイヤよりマルカジットを使った装身具の方が高額になる様な事態にまで発展したそうです。 アール・デコ期には、そのデザインの雰囲気にマルカジットのシャープな輝きが調和し、爆発的な人気が出ました。 それと並行して、ヴィクトリア時代から続く自然をモチーフにした物も作られた様です。 |
マルカジット リング [SC2-290]
マルカジット リング
[SC2-290]
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