品 番 | 53-23-1 |
年 代 | c.1870年 |
生産国 | イタリア |
素 材 | ラーバ(イタリア ヴェスヴィオス火山の溶岩)、ゴールド |
寸 法 | 縦:48mm、横:39mm、高さ:17mm |
ひと言 | 19世紀中期から後期にかけて、カメオは、バラエティーに富んだ様々な素材で作られるようになり、マラカイト、ラピスラズリ、珊瑚、象牙、ジェット、ラーバ等が用いられました。 特に、イタリアのポンペイ遺跡を訪れた、多くのイギリス人、フランス人旅行者は、旅土産として、ヴェスヴィオス火山の溶岩:ラーバから作られたカメオを持ち帰ったそうです。 ラーバカメオは、溶岩特有の、温か味を感じさせる質感と、正に母なる大地の色が魅力的でございます。 また、自由に彫刻しやすく、然るべき所はくっきり深く、ダイナミックな勢いを感じさせる立体作品と言えます。 当カメオには、薔薇を纏ったアフロディーテ(ヴィーナス)が彫刻されております。 神々の心をかき乱す美と愛の女神が、最も華やかで、彼女の象徴でもある花と共に、胸に咲きます。 髪は、はっきりと深く彫られ豊かな印象に、薔薇の花や葉は、飛び出さんばかりの立体感が生き生きとした印象を与え、正にナチュラルなアースカラーに味わい深い陰影を落としております。 一方、衣裳の襞は、ふんわりやわらかい素材を連想させます。 頬、首、胸も、ふっくら艶やかでやわらかな雰囲気です。 カメオは、流行が盛んとなる18世紀から19世紀初期は、ゼウスやヘラクレス等英雄的・男性的なモチーフが多く、19世紀中期から後期は、ヴィクトリア女王即位の影響と言われるように、ギリシャ神話、妖精等優美で女性的なモチーフが好まれた様です。 カメオ好きのヴィクトリア女王は、イタリアから優秀なカメオ職人を召集したため、イギリス国内でも多くの優れたカメオが作られるに至った様です。 ※落下防止用シリコン製留具も一緒にお届け致します。 |
アフロディーテ ラーバ カメオ ブローチ [53-23-1]
アフロディーテ ラーバ カメオ ブローチ
[53-23-1]
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