純銀 シルバー Linzeler ショコラティエール ムシュワール付 牧神パン [KG1-37]

純銀 シルバー Linzeler ショコラティエール ムシュワール付 牧神パン [KG1-37]

商品詳細

品 番
KG1-37
年 代
c.1840年(1838年〜刻印あり)
製作国
フランス  パリ
製作者
ランズラー家   Les Linzeler(1827年〜1889年操業)
素 材
純銀(刻印:ミネルヴァ頭前に1=950銀)、黒檀
寸 法
ショコラティエール  W:21.5cm、D:12.5cm、H:21cm、重量:527g、容量:750ml
ムシュワール      直径:3cm、長さ:29.5cm
ひと言
チョコレートと言えば、当時は、飲み物ココアでした。
食べる固形のチョコレートは、19世紀半イギリス人によって発明されましたが、飲み物にするのに都合の良い粉状のココアパウダーは、1828年頃、オランダ人、あのカスパルス・ヴァン・ホーテンが開発したそうです。
 
使い方は、ショコラティエールに材料を入れ、ムシュワールと呼ばれる棒を両手で挟み、錐揉み状に動かし、ココアパウダーを攪拌させます。
 

一見してグロテスク紋、おどろおどろしい雰囲気にそそられますが、山羊の様な獣の角や蹄、シュリンクスが見付かりましたので、ギリシア神話の牧神パンという事が判ります。
陽気・好色・享楽的という共通点を持つ酒神ディオニュソスの仲間で、葡萄に覆われております。
牧神パンは、上半身男性で、下半身山羊の様な獣の姿で、羊や羊飼いを監督しながら、毎日踊ったり、歌ったり楽しく暮らしています。
ハンドル付根には、シュリンクス(パンの笛)を始め、楽しい音色を奏でそうな楽器が沢山付いています。
シュリンクスは、アルテミスの侍女で、パンにあまりに執拗に迫られたため、追い詰められて川辺の葦に変身してしまい、それを嘆いたパンは、葦を切り取り作ったのが、いつも携行している笛:シュリンクスです。
 
パンは、特に立体では「流し目」で表現されることが多く、男性の強さを象徴する神として崇拝され、時代や性別を超えて、人気がございます。
そもそも、カカオとは、原産地メソアメリカにおいては、究極のステイタスシンボルであり、滋養強壮剤として用いられていました。
 
カカオとパンの組合せには、ウイットに富んだ、フランス人ならではのユーモアを感じずにはいられません。
このショコラティエールで飲んだら、さぞや効き目があるものと推測されます。
また、その様な意図が、上手く、上品に纏められているのは、リボン紋など伝統紋が一石投じているものと思われます。
 
さすがに当時作られた木製品を、湯に浸けて使い続ければ腐りますので、当ムシュワールは、新品です。気持ちよくお使い戴けます。
 
起源だけに、チョコレート会社の社長さん達に人気のお品です。
当ショコラティエールで、熱いひと時をお楽しみ下さいませ。
 

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