品 番 | 66-40-2 |
年 代 | 1888年 |
製作国 | イギリス |
製作者 | Derby Crown Porcelain Company Ltd. (c.1750年創業) |
素 材 | 陶器 |
寸 法 | ティーカップ 直径:6.8cm、カップ縁〜ハンドル端:8.9cm、高さ:6.5cm ソーサー 直径:12.8cm、高さ:2.5cm |
ひと言 | 原始的・古典的カップ&ソーサーは、当時の慣習:カップ内の紅茶を冷ますため、ソーサーに入れ替えて飲む、を反映し、カップとソーサーの容量が同量で、ソーサーは飲むための器としての役目を果たすため、深さがございます。 名窯による、130年以上昔の生活習慣を映し出す、貴重な歴史的資料でもあります。 当時ロンドンのオックスフォードストリート100番地に在ったF&C OSLER別注の、なかなかお目に掛けることの出来ない品です。 F&C OSLERは、1807年創業の、絢爛豪華なシャンデリアやガラスの装飾品メーカーで、国内外を問わず、王族や貴族、沢山のマハラジャにも、高い技術と品質を愛されていました。 シャンデリアを求める顧客のために別注し、製作したのが、当カップ&ソーサーでございます。 燦然たるシャンデリアに相対する様に、渋味を感じさせるジャポネズリ、当時の流行:アール・ヌーヴォーを捉えております。 たおやかな日本の野の草花に、蜻蛉や蝶が舞っている、情緒的でしっとりとした美しさを、当時の人々と繋がり、共感しているかと思うと、感無量でございます。 盛り金、盛り銀で、刺繍の様に立体感があり、豪華です。 透ける様な瑞々しさを感じさせる花は、繊細な技術で、儚さと強さを表現しているように感じます。 |