品 番 | UK-17 |
年 代 | c.1920年 |
製作国 | フランス |
製作者 | Les verreries Schneider (1913-1938年), Charles Schneider |
素 材 | ガラス |
寸 法 | 縁 直径:11.5cm、胴 直径:9.6cm、高さ:13.5cm |
ひと言 | アートガラスの本場ナンシーにて、ドーム兄弟の下修行したシュナイダー(シュネイデル)兄弟は、ドーム兄弟の勧めでアカデミックな研究にも参加し、最先端の美学・芸術の追求に邁進致しました。 独立後、Le Verre Français ならびに Charder (1925年〜)というカジュアルラインと、Schneider というプレステージライン、消費者に合わせ商用ラインを分け、非常に異なる作品展開をしました。 署名のとおり、当Schneiderラインは、パリでも著名なクリスタルガラス店が集中して軒を連ねたパラディ通54番地にて販売するための、最高級の製品でございます。 押し並べて、ヌーヴォー ガラスを見ると、木星をはじめとする惑星の表面を想起し、根源的な力強さを感じさせられます。 こちらの花瓶は、先ず鍛造鉄で枠を作り、ガラスを中に入れ、職人の加減で息を吹き込み膨らませた匠の技です。 黒いボンテージのコルセットの隙間から、熟した果実の様に艶かしいガラスのふっくらと盛り上がる様は、正に官能的。 色は、化学者Babilleによって作り出されました。 フランスの芸術の発展は、化学や物理など科学先進国であることと密接に関係していると思わずにはいられません。 ガラスそのものの質感と相俟って、どくどくと流れるような生きた感覚を伝えます。 |