品 番 | 52-14 |
年 代 | c.1815年〜 |
製作国 | ドイツ |
製作者 | マイセン MEISSEN (1710年創業) |
素 材 | 磁器 |
寸 法 | 縦:8cm、横:11.5cm、高さ:10.5cm |
ひと言 | 当時、ヨーロッパの王侯貴族達の心を奪った、白き黄金:東洋磁器の、純白で、硬質な艶やめきは、やがて、製造法の熱烈な探究心を齎しました。 ザクセン王国のアウグストII世もその一人で、錬金術師ベドガーを任命し、1709年、ヨーロッパで初めて白磁製造に成功致しました。 1710年、アルブレヒト城に工場を構え、門外不出の秘技を守りました。 1722年、染付磁器の焼成に成功する等、以降、様々な芸術家や名匠の卓越した技術を以って、時代に先駆けた作品で魅了しています。 1770年、マイセンで、欧州で、最も重要な彫刻家Johann Joachim Kändlerが原型を製作した、「四大元素」シリーズの中の「火」が、こちらの可愛らしく魅力的な作品です。 福々しいプットが、ショコラティエールでは飽き足らず、カップに注いだ後も、夢中になって、ムシュワールでココアをくるくるクルクル撹拌させています。 色付いた指先は、「熱」を帯びています。 脇では薬缶を載せた火が、盛んに、勢いよく燃えております。 それをプットが、優しくも真剣な眼差しで確認しております。 今にも滑り落ちそうな腰布や、猫足のオットマンから投げ出したぽっちゃりあんよには、全く意識が要っていない様子です。 裏側から見ると、指先がちょこんと出ているところが微笑ましいです。 見事な描写のマーブルのテーブルの脚、スクロールのレリーフには金彩が施され、華麗な曲線。 重なる様に設置された竈は、質素で質実剛健な直線。 可憐な植物文のショコラティエールやお揃いのカップ&ソーサーは、当然マイセン謹製。 プットくんですが、まずはフワフワのカーリーヘア、見事な質感は、スズメバチの巣の様に細やかに描かれた一本一本の髪の毛で表現されています。 やさしくあまい端正な造作と、得意気で可愛らしい豊かな表情は、ペインターの高い技術力の産物です。 筆致をご覧戴きますと、如何に絶妙な点や線が、プットくんを形作っているかお分かり戴けるかと存じます。 「品のあるマイセンのお顔立ち」と一括りにはしたくない程、当プットくんは、群を抜いて「よいお顔」でございます。 本当に、うっとこの坊が一番でございます。 |
マイセン 四大元素 火 チョコレートメイキング 陶人形 [52-14]
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