品 番 | UK-4 |
年 代 | c.1933年〜 |
製作国 | ドイツ |
製作者 | マイセン MEISSEN (1710年創業) |
素 材 | 磁器 |
寸 法 | 縦:10cm、横:13cm、高さ:15.5cm |
ひと言 | 当時、ヨーロッパの王侯貴族達の心を奪った、白き黄金:東洋磁器の、純白で、硬質な艶やめきは、やがて、製造法の熱烈な探究心を齎しました。 ザクセン王国のアウグストII世もその一人で、錬金術師ベドガーを任命し、1709年、ヨーロッパで初めて白磁製造に成功致しました。 1710年、アルブレヒト城に工場を構え、門外不出の秘技を守りました。 1722年、染付磁器の焼成に成功する等、以降、様々な芸術家や名匠の卓越した技術を以って、時代に先駆けた作品で魅了しています。 1745年、マイセンで、欧州で、最も重要な彫刻家Johann Joachim Kändlerが原型を製作した魅力的な作品がこちらでございます。 羊飼いの恋人達が、熱愛を交わしております。 魂の通った手指の先まで美しく、二人の手を、触れそうで触れない位置で合わせ、放たれた熱と、絡み合う愛情を感じさせます。 握るか握らないかという、大変歯がゆい一瞬。 絡み合う視線は、互いの強力な引力を感じさせ、角度によって変わる表情は、豊かに物語ります。 含みを持った表情からは、二人の会話まで聞こえる様です。 袖やスカートの揺れ、体を反らしたポージングや、突き出した木に萌える若芽にも、しなやかな表情が表れています。 当時貴族の間で、味わい深い衣装を身に着け、職人や羊飼いの格好をすることが流行していました。 恋人達とは別次元に身を置く、純粋無垢な子羊が、可愛らしいです。 初期マイセンは、王様と女王様のテーブルを飾るために製作されたものです。 羊は、善人など、善の象徴です。 羊が、おとなしく従順で群れを成すことから、民を統率する「王」は、羊飼いに喩えられて参りました。 ケンドラーが白磁に息吹を吹き込み、マイセンの高い技術によって作り上げられた複雑な造形・造作と、美しい色・柄で、目を楽しませてくれます。 感情や愛情といった目に見えないはずの「情」を表現し、見る者の「物に感じて動く心の働き」としての「情」にも訴える作品です。 |
マイセン 羊飼いの恋人達 Shepherd Lovers 陶人形 専用箱入 [UK-4]
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