品 番 | UK-3 |
年 代 | c.1800〜1825年 |
製作国 | イギリス |
製作者 | ダービー DERBY PORCELAIN WORKS (c.1750年創業) |
素 材 | ボーンチャイナ |
寸 法 | 直径:6.5cm、高さ:13cm |
ひと言 | ザクセン州からのユグノー派移民 André Planché がイギリスのダービーに定住し、1747〜1755年頃、軟式陶器の花瓶やフィギュリンを作り始めた、現存するイギリス最古の製陶所です。 設立当初の宣伝文句は、高品質であることを“Second Dresden(第二のドレスデン)”との表現を用いて伝えたことが、大変興味深いです。 高品質のボーンチャイナを世に送り出し、洗練するごとに、高く評価されていきました。 1773年、ジョージ3世が、バックスタンプに王冠(当作品にてご確認下さいませ。)を使用することを許可し、“Crown Derby(クラウン ダービー)”となりました。 1890年、ヴィクトリア女王“ Manufacturers of porcelain to Her Majesty(女王陛下の製磁所) ”に任命し、Royal Warrant(王室御用達)が、“The Royal Crown Derby Porcelain Company”の称号を保証しました。 特に、フィギュリンの初期作品は、精度の高い技術を用いながらも、どこか素朴な、キュンっ♡と心の琴線に触れる、愛くるしい表情の作品が多いです。 フランス、ドイツ、イギリスと、文化的背景の重なりが、作風に厚みを出し、他にはない魅力となるのではないかと感じます。 淑女と紳士なのでしょうが、キュピっ♡とかわいいおふたりは、200歳超でございます。 重なるペタルの様な台座に乗り、今、正に花盛り、という心弾む、鮮やかな瞬間を捉えた作品。 こどもの様に元気なふたりは、今にも、飛び出して来そうです。 大変微笑ましく、会話に耳を聳ててしまいます。 くるくる回してみると、くすくす笑って、ジャンケンをし、ちょっと言い合いをしたり、プイッと背を向けたり、でも、寂しくなって、顔を合わせない時に相手を想い、愛を確かめ合ったり・・・ このふたり、かなりの洒落者です。 実は、さり気なく婦人のハット、紳士のジャケット、共布でコーディネートしております。 仲睦まじいふたりです。 200年経っても、色鮮やかな、愛。 非日常的な快感を覚えるのは、3次元の中に、2次元が存在する、ダービー独特の遠近法、平面と立体を組み合わせた世界の表現にあるのではないかと存じます。 平らな立木に、青々と茂る葉、花々は一つ一つ突出しています。 その前に、あのふたり、ということで、全てが鮮やかで元気、活力に溢れています。 |
ダービー 陶人形 ペア 専用箱入 [UK-3]
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