ピーター ラビット Portraits of Beatrix Potter's Peter Rabbit,Benjamin Bunny,Jeremy Fisher,etc. [JT-Mo-e]

ピーター ラビット Portraits of Beatrix Potter's Peter Rabbit,Benjamin Bunny,Jeremy Fisher,etc. [JT-Mo-e]

販売価格: 12,000(税別)

(税込: 13,200)

商品詳細

品 番
JT-Mo-e
年 代
著作権登録:1982年
製作国
イギリス
製作者
フレデリック・ウォーン   FREDERICK WARNE (PUBLISHERS) LTD    
素 材
寸 法
肖像画  縦:43cm、横:33.8cm
外  箱  縦:45cm、横:36cm、厚味:1.5cm
ひと言

ヴィクトリア時代1866年7月28日に生まれた Helen Beatrix Potter は、家庭教師による教育など、遊び相手は自然や動物といった環境で育ち、興味の対象への知識を深め、幼少期より、好んで絵を描いていたそうです。
動物をスケッチするのみならず、死んだ動物を解剖したり、剝製にして骨格を観察することもあったそうです。
特に、菌類:キノコに興味を持ち、化学者の叔父ヘンリー・ロスコ―の取り計らいで、王立キューガーデンへの出入り、研究・観察も自由だったそうです。
自然科学を探究し、遂には、胞子の培養に成功、ロンドン・リンネ学会に学術論文を提出する程になり、他の研究者に疎まれる迄の実力であったそうです。
夏は、一家総出でスコットランド、イングランドの湖水地方、ウインダミア湖湖畔など避暑地に滞在したことから受けた影響も大きいことが伺えます。
自然科学から、美術への移行は、クリスマスカードの販売と、元家庭教師の息子に宛てた絵手紙が切っ掛けとなりました。
 
ビアトリクス・ポターは、下記詳細のとおり、「イラストがカラーで描かれていること」を条件に、出版契約に漕ぎ着けましたので、正に、その第一歩を示す登場人物達の肖像画です。
しかも、オリジナルのフレデリック・ウォーン社が、ペンギンブックスに買収される直前の作品であることが、感慨深いです。
自然や動物達への愛情と、細密な筆致を、プリントで再現しております。
紙特有の経年変化により、深い雰囲気を醸しています。
 
以下の肖像画7点が入っております。
BENJAMIN BUNNY from The Tale of Benjamin Bunny by Beatrix Potter
PETER RABBIT from The Tale of Peter Rabbit by Beatrix Potter
JEMIMA PUDDLE-DUCK from The Tale of Jemima Puddle-Duck by Beatrix Potter
SQUIRREL NUTKIN from The Tale of Squirrel Nutkin
MR.JEREMY FISHER from The Tale of Mr.Jeremy Fisher by Beatrix Potter
MRS.TIGGY-WINKLE from The Tale of Mrs.Tiggy-winkle by Beatrix Potter
THE TAILOR OF GLOUCESTER from the book of the same name by Beatrix Potter
各画に、
COPYRIGHT:
FREDERICK WARNE AND CO.LTD.
LONDON AND NEW YORK
PRINTED IN GREAT BRITAIN と明記されています。
 
フレデリック・ウォーン (FREDERICK WARNE LTD)は、1865年、同氏により設立された書店兼出版社です。
ビアトリクス・ポターはじめ、著名な作家による子供向けの本を出版しました。
 
その同社とビアトリクス・ポターの関係を見てみると、世紀末フレデリック・ウォーンは、3人の息子達に任せ退任。
ビアトリクス・ポターは、ピーターラビットの原稿を同社含む出版社6社に提出し、却下されました。
しかしながら、1901年に自費出版されたものを同社が見たことにより、イラストがカラーで描かれていることを条件に、出版契約の成立し、1902年 “The Tale of Peter Rabbit”が出版されました。
1930年 “The Tale of Little Pig Robinson” まで、擬人化された動物の物語を23冊出版しました。
プライベートでは、1905年、編集者である、三男のノーマンと婚約しましたが、婚約後数週間で亡くなり、編集者は、長男ハロルドが引き継ぎました。
子供が居なかったビアトリクス・ポターは、死後、作品の権利を同社に遺しましたので、出版し続けました。
 
1983年、同社は、ペンギンブックスに買収されましたので、当作品は、メモリアルな仕事と言えましょう。
2006年には、レネー・ゼルウィガーがビアトリクス・ポター、ユアン・マクレガーがノーマン・ウォーンを演じ、クリス・ヌーナン監督の映画“Miss Potter”まで作られた様に、ビアトリクス・ポターと同社の、切っても切れない深いご縁を感じさせられます。